DJI FlyCart30の申請事例!輸送宅配・物件の吊り下げ・物件投下をする場合のドローン飛行許可申請(包括申請)

建設業許可業者様等からDJI FlyCart30の包括申請のご相談を頂くケースが一定数ございます。

近年は山間部等における建設資材運搬でドローンを活用するケースは増えており、包括申請から飛行マニュアルの作成まで一定の相談があります。また、レベル3.5飛行でも物件の吊り下げができるようになったので、レベル3.5飛行の申請相談も一定数ございます。

今回は、包括申請を中心にDJI FlyCart30の申請や活用について見たいきたいと思います。

飛行許可申請等でお困りでしたら気軽にご依頼・ご相談いただければと思います。

ドローン飛行許可申請代行サービスの詳細は当該ページをご覧ください。

輸送宅配・物件の吊り下げ・物件投下の包括申請

DJI FlyCart30のウインチシステムを利用した物件の吊り下げによる運搬を行い、地表に設置させることで資材を運びたいというご相談があります。

物件の吊り下げは飛行マニュアルの書き換えで対応

ドローンによる物件の吊り下げは標準マニュアルでは禁止されているため、飛行マニュアルの書き換え、独自マニュアルで申請する必要があります。

Dji FlyCart30にはウインチシステムが正規品でついていますが、飛行マニュアルを書き換える必要があるためご注意ください。

物件投下をしなくても投下を見込んだ方が良いケースも

物件を上空から投下するのではなく、地表に置くことで運搬するという運用が多いかと思います。この場合、物件投下に該当しないと考えられます。

ただ、緊急時に上空から荷物を切り落とすことが必要になる場合も想定し、物件投下を許可承認項目に入れておくという形で申請をするケースが多くなっています。

置くだけであれば物件投下には該当しないものの、緊急時も含めた運用も見ておく必要があります。

なお、物件投下をするにあたっては、不用意に物件を投下する機構でないことを説明する資料をつける必要があります。

輸送宅配の包括申請では資料添付や運搬物の提出が必要

また、ドローンの飛行目的の中に輸送宅配を入れて飛行許可申請をするにあたっては、具体的に何を運搬するのかを申請書で提示し、場合によっては運搬物の画像や積み荷の梱包の仕方等も求められることがあります。
Dji FlyCart30の場合、純正品のパーツだけで問題なく運搬飛行できるケースが多いので、改造等がなければそこまで資料が求められるような申請にはならないと考えられますが、場合によっては手間がかかることもあります。

Dji FlyCart30は最大離陸重量25kg以上の機体なので申請時の入力項目が多く手間がかかる

堅牢制や耐久性の項目など、飛行許可申請時に何を記載すればいいのかわからないという方は多くいらっしゃいます。

自分ではどう考えてもわからない入力項目等もあるかと思いますので、そういったケースでは販売店等に確認するか、行政書士に相談してみるのも良いかと思います。

雨天の飛行を想定するなら飛行マニュアルに注意

DJI flycart30は全天候型であり、雨天の飛行も想定されています。

ただ、包括申請で使用する標準マニュアル2では、雨天の飛行は禁止しています。

そのため、雨天での飛行も想定されるのであれば、当該項目を書き換え、独自マニュアルを作成する必要があります。

その他の項目は通常の包括申請と同様

目視外飛行の追加基準等の項目に関しては、その他の一般的な機体と同じ要領です。

以下のページをご参考ください。

DJI FlyCart30の包括申請を含めてドローン飛行許可申請でお困りであればご相談ください

DJI FlyCart30を含め、包括申請や個別申請でお困りであればぜひご相談いただければと思います。

飛行マニュアルの書き換えができておらず、雨天での飛行ができないようになってしまっているケースが一程度見受けられますので、飛行マニュアルの書き換えも含め、気になるところがあればご相談いただければと思います。

執筆者情報

行政書士 樋口智大

アロー行政書士事務所の代表行政書士。
ドローン飛行許可承認申請や建設業許可申請、産業廃棄物収集運搬業、古物商許可等の許可申請と契約書作成代行業務を中心に行っています。また、自身で会社を設立し起業した経験を活かしたビジネス支援も行っています。行政書士資格の他、宅建士やドローン検定1級などに合格しています。写真撮影に凝っていた時期がありドローンもその一環でよく飛ばしていました。
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