ドローンの包括申請にあたり、プロペラガードを付けるか付けないか悩まれる方がいらっしゃいます。
バッテリーを含め、重量の問題もあるため、そもそも付けられない場合もあります。
このページでは、包括申請においてプロペラガードに関してよくいただく質問について簡単に解説しておきたいと思います。
機体によるところはあるため、すべての場合において当てはまるわけではありませんので、大枠としてご覧いただければと思います。
また、日々ドローンの申請のルールや基準、解釈は変わっているため、そのあたりも加味して、参考程度にご覧ください。
■アロー行政書士事務所について
飛行許可承認手続きのサポートやドローン法務相談、登録講習機関登録サポートなど、ドローンに関する許認可取得の支援を行っています。許可承認申請はもちろん、その他お困りのことがあればご相談ください。
メーカー指定(純正)以外のプロペラガードでも申請できるが改造機扱いになる
私が申請をする場合、プロペラガードをつけて申請するのであれば、何か特別な理由がない限り、メーカー指定のプロペラガードを購入してもらうようにしています。
ただ、それ以外のプロペラガードで申請できないわけではありません。
改造機扱いとなるため、機体登録からやり直す必要がある可能性があります。また、資料が省略できる機体でも資料が省略できなくなりますが、全部ちゃんとやれば、申請すること自体は不可能ではありません。
ただ、そこまでやるのが面倒なので、普通に純正のプロペラガード買った方が良いです。
また、形状によって、許可承認が下りない場合もかなり多くあります。プロペラ全体が覆われている必要があるので、ものによっては申請が通りません。また、撮影に使うのであればカメラへの映り込みなどいろいろ考慮する必要があるでしょう。
なお、改造という場合、機体登録時の改造と許可承認申請時の改造があり、基準が異なりますのでご注意ください。
改造についてはまた別の機会に詳しく解説しておきたいと思います。
Dji Mini3 Proなどは今でもたまに相談がありますが、プロペラガードが付けられないと思っている方いらっしゃいます。純正プロペラガードなら申請可能です。純正以外は上記で記載したとおりなので、実質厳しい状況です。
プロペラガードをつける際は大容量バッテリーが使えなくなる場合も
Dji Mini3 ProやMini 4 Proなどでの申請が多くありましたが、大容量バッテリー(インテリジェントフライトバッテリーplus)のものを購入している方は多いです。プロペラガードを装備して大容量バッテリーをつけると、重量の面で問題があるため、プロペラガードは付けられません。
機体の取り扱い説明書などにも目を通してみましょう。
包括申請時のプロペラガードありなしについて
機体によりますが、プロペラガードをつける場合、基本的に純正プロペラガードをつけた画像とアプリのバージョンをアップデートした画像を添付すれば問題ない場合が多いです。
ただ、プロペラガードを装備できない状況での飛行も考えられるのであれば、しない場合も考慮した申請を行っておいた方がよろしいかと思います。
プロペラガードで申請していたものの、風の影響や状況によって、しないケースも考えられるでしょう。逆に空撮メインで普段はせずに飛行させるが、点検などでつけることも想定されることもあるかと思います。
安全面以外に、対象物を傷付けない、プロペラを傷つけないためにも、場所によっては付けることもあるかと思いますので、想定して申請しておきましょう。
プロペラガードでの飛行許可申請まとめ
ざっくりプロペラガードをつけて飛行許可申請をする際の注意点などについて記載させていただきました。
純正以外のプロペラガードでの申請は改造機扱いになり申請がかなり大変なので、特に大きな理由がないのであれば、純正プロペラガードを購入した方が良いでしょう。
包括申請でお困りであれば、ご相談いただければと思います。
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