働きながら行政書士試験に合格するのは無理?働きながら1発合格するには隙間時間の有効活用が必須

※本ページはアフィリエイト広告を利用した商品紹介があります。

行政書士試験受験生の大半は現在何かしら仕事をしているという方が多いかと思います。

働きながら行政書士試験に合格できるだろうか。。。と不安に思う方も多いでしょう。

結論を先に記載すると、働きながらでも合格することはできます

実際に私は仕事をしながら1発合格できています。

ただ、仕事をしているといっても仕事内容や勤務体系は人それぞれです。

デスクワークの方もいれば営業マンとして外を歩き回っている方、飲食店勤務で1日中店舗内にいる方など状況は人によりさまざまです。

どのくらい勉強時間が捻出できるのかは、勤務する会社や日々の生活スタイルによってどうしても人それぞれな部分はあるため、この記事を読む全員に当てはまるとは言い切れませんが、それでも働きながら勉強して合格した体験を共有したいと思います。

勉強時間の捻出で困っている方はぜひご参考ください。

働きながら合格するには時間コントロールが重要?合格までにどのぐらい勉強時間が必要か、自分は何時間くらい勉強時間を捻出できるかを知る必要がある

はじめにやらなければならないことは、合格までに何時間ぐらい勉強すればいいのかを知ることです。

そして、あなたが勉強に充てられる時間がどのぐらいあるかを把握することです。

行政書士試験合格までに1年で800時間前後の勉強時間は必要

必ずしもこのぐらい勉強したら絶対合格できるという目安時間があるわけではありませんが、行政書士試験は1年の間に800時間程度勉強すれば合格可能性は高いと考えます。

できれば1000時間です。

仮にこの記事を見たのが1月だとしたら、10カ月近く行政書士試験までに時間があるため、1ヵ月あたり80時間、1週間あたり20時間程度、1日あたり2時間半から3時間程度勉強すればよいこととなります。

1日どのくらい勉強時間が確保できそうかを検討してみる

平日に1日どのぐらい勉強できそうでしょうか?

私は本気を出したら最低3時間ぐらい毎日勉強できるだろうと思っていました。

具体的には、朝早起きして30分、通勤で30分、お昼に30分、家で1時間の合計2時間半は平日でも最低限勉強できると計算していました。

ただ、実際にやってみると、朝はなんだかんだ忙しくて勉強できず、通勤も集中できず、お昼も勉強できずで結局仕事終わってからの1時間しか勉強できねえやとなりました。

ここでのポイントは、短期的にすごい頑張ったらできそうなことではなく、長期的(1年間)にみて、無理なく何時間ぐらいできそうかを現実的に考えて設定することです。仕事をおろそかにするわけにもいきませんし無理をするとストレスが溜まって集中力も落ちます。

恐らく、正社員として働いている方の場合、平日は1時間から2時間ぐらいが限度ではないかと考えます。

そうすると、1週間単位で考えると、平日で5~10時間の勉強ができます。土日で10~15時間程度勉強すればなんとかなる計算となります。

私の目標設定としては、1週間で20時間以上勉強するという形で設定しました。

私はこの計画で行きました。

皆さんの生活スタイルは私とは違うので、それぞれごとで計画をたててくださいね。

働きながら行政書士試験に合格したいなら隙間時間の有効活用がカギを握る

働きながら行政書士試験合格を目指すにあたり、割と早い段階で隙間時間を効果的に使わないと絶対無理だなと思うようになるかと思います。

ここでいう隙間時間とは、仕事の合間だけでなく、プライベートも含んでいます。

先ほど週20時間という勉強時間目標をたてましたが、結局、平日は仕事の都合で勉強時間が確保できない日が発生したり、土日もどうしても外せない用事ができたりすることがあり、最初にたてた週20時間最低勉強するという目標が割と早い段階で達成できなくなりました。

なので、次に考えたのが、隙間時間の超絶有効活用です。

移動時間はテキストの音声データをずっと聞くことで勉強

私はスタディングという教材を活用して勉強していたのですが、この教材は講義動画の音声がダウンロードできます。

移動時間中はこれをひたすら聞いていました。

通勤時はもちろんのこと、プライベートの移動時間もずっと聞いているか、過去問のアプリをやっていました。

音声を聞くという動作は満員電車でも可能です。テキストを読むには集中しにくい環境でも音声であれば意外としっかり頭に入ってくるので、隙間時間はとにかく過去に勉強した単元の音声講義動画を聞くことに集中しました。

これはかなり効果が高く、講師の先生の言うことを一言一句覚えられるため、記述式でもしっかりと書くことができるようになります。

最近の記述式は理由を問う問題も多いため、音声で頭に焼き付けるのは効果的です。

この音声作戦のおかげで、週の勉強時間が5時間ぐらい稼げるようになりました。

予備校使う人はおそらく講義の音声データはダウンロードできると思いますので有効活用しましょう。

なお、独学の人はYoutubeとかで良さそうなやつをずっと再生するとかうまくやってください。

スマホアプリで過去問を解きまくる

スマホの操作ができる環境の時は、スマホアプリで過去問13年分をひたすらぐるぐる回していました。

スタディングでは行政書士試験過去問13年分がスマホで解きまくれるので、電車の待ち時間、疲れたときに外で1時間散歩するときなど(歩きスマホはいけませんが。。。)、気分転換でちょっとでかけたときも、気分転換の気分転換でアプリを開いてちょこっとだけ勉強したりはしていました。

1時間の休憩の中の10分とかでも勉強しておくと、1年間積み上げたときの時間は大きなものになります。

勉強時間が自動的に計測できるアプリ等を活用して勉強時間を管理する

そもそも1日何時間勉強したかを把握できていない人が結構多いと感じています。

実際に計測するのはかなり面倒です。

私は、先ほどから記載しているとおりスタディングを使って勉強していたのですが、この教材はスマホやPCで教材を開いていると自動的に勉強時間が計測されるため、その時間でもって何時間勉強したかを把握することができました。

なお、ダウンロードした音声を聞いていた時間に関しては正確に把握できなかったため、なんとなくで処理しました。短めに自己申告で総勉強時間に付け加える形にしていました。

これにより、そもそも今日は何時間勉強したのか、今週は何時間勉強したのかを可視化し、土日に後何時間勉強すれば目標が達成できるのか、その不足分をしっかり把握できるようにしました。

たくさん勉強したと思っても意外と勉強時間足りないなと思う週もあったので、客観的に数字で管理することはとても重要だと思います。

基礎固めを徹底し、難しいことはほどほどにする

難問奇問はできなくても合格できるのが行政書士試験です。また、求められる知識は意外と基礎的なものが多く、一見わけわからん問題に見えても、正解を出すという意味では知識的にはそこまで深いものが必要でない場合が多くなっています。

勉強の初期段階から思考力・読解力は高めていく方向のスタイルがおすすめ

一見難しそうな問題に見えても、基礎的な知識を総動員し、その場の思考で解ける問題が多いのが行政書士試験の特徴です。

そのため、知識面は基礎固めを重視することをおすすめしたいです。そして、過去問を解く際も知識の当てはめで解くのではなく、できれば思考して解いてみることをおすすめします。

一般的に、問題集を解いていてわからないものがあればすぐに答えを見た方が良いとされているかもしれませんが、行政書士試験の場合、知識を問うているのではなく、思考力(読解力)を問うている問題も結構多いので、すぐに答えを見ず、思考する癖は最初のうちから付けておいた方が良いです。

なお、思考の仕方は予備校に通えば教えてもらえるかと思います。

スタディングでも過去問解法講座があり、どのようにこの問題を思考して解くのかなどの解説講義があり、その辺を聞いてから過去問やっていくと効率的に勉強ができます。

独学の人も、過去問をやるターンに入ったら、知識だけではなく、思考することを意識してみてください。

過去問を解く際は正解したかどうかではなく、各選択肢がなぜ〇なのか×なのかを理由を説明しながら解く

過去問もただ解けばいいというものではありません。

各選択肢に関して、その肢がなぜ正解なのか、あるいは不正解なのか、すべてに対して理由を付けられるようになると良いでしょう。

なので過去問の解説もじっくり読むとともに、もし理由がうまく説明できない選択肢があれば、テキストに戻り、しっかりと背景まで理解するようにしてください。

基礎固めが大切なので変にいろんなテキストに手を出さない

私はスタディングだけでずっと勉強していました。

スタディングは内容が薄いらしいという口コミもあり、少し不安な面もあったのですが、結果的には変にいろんなテキストに手を出さなくてよかったなあと感じています。なお、内容は薄いと個人的に思いませんでした。

不合格になっている人の特徴として、いろんなテキストに手を出している、難しい論点の問題にやたら時間を使っている傾向にあると感じます。

難しい問題・論点に時間を使う余裕があればもちろん勉強した方が良いと思いますが、働きながら合格を目指すにあたっては、あまり良いやり方ではないと思います。

合格するために必要な点数を取るために必要な勉強を効率的にするようにしてください。

実際の私の勉強体験みたいなものは以下で詳しく書いているので興味があればご覧ください。

インプットとアウトプットどちらも一緒にやる

テキストをしっかり覚えてから過去問を解く、という方も中にはいらっしゃるのですが、テキストを読んだらその単元の過去問は早々に解き始めた方が良いです。

やはり問題を解かないと知識は定着しません。

予備校に通っている人であればこのあたりの勉強の仕方から教えてもらえるので問題ないと思いますが、独学で合格を目指す方の中にはインプット作業ばかりという人もいらっしゃいます。

そのため、スマホアプリでもなんでもいいので過去問にあたる時間を増やし、少しでもアウトプットする時間を作ってやってください。

なお、最初は全然問題が解けなくても問題ありません。それでもとにかくテキストを1パート読んだらそのパートの過去問なり問題集をやってみてください。

働きながら合格を目指すなら勉強時間の可視化が最も重要だと感じた

行政書士試験に働きながら合格するためのポイントは、目標(勉強時間)の明確な設定と、勉強時間の可視化だと思いました。

どのぐらい勉強すればいいのか、その目安が定まらないと、やみくもに勉強することとなり、不安定になるかと思います。

後は、実際に何時間ぐらい勉強したのかを明確に可視化することで、今週全く勉強できていない、、、ヤバいという具合に自分で自分を引き締めることができます。

また、3カ月程度経った頃に、順調に総勉強時間が目標を維持できていることを確認できると、その後絶対にこの目標値を下回らないようにしようという意識が芽生え、気合で勉強できるようになります。また、習慣にもなります。

勉強時間を計測するのが楽しくなってくる、というとちょっと違うかもしれませんが、積みあがっていくのが何か楽しかったです。800時間を超えたときは合格が決まったわけでもないのになんかうれしかったです。

ちなみに、最終的に900時間ぐらい私は勉強できました。
※試験直前期はかなり勉強しました。

なので、特に勉強時間の可視化はやった方がいいと思いました。

これをやるだけでも働きながらの合格に近づけるかと思います。

私はスタディングを使いましたが、効率的に勉強するという意味では、大手でなくてもいいので、予備校や補助的なアプリをうまく活用することをおすすめしたいです。

勉強時間も重要ですが、その勉強時間内に効率的に知識を吸収していくことが重要だからです。

私の勉強の仕方は以下のページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

執筆者情報

行政書士 樋口智大

アロー行政書士事務所の代表行政書士。
ドローン飛行許可承認申請や建設業許可申請、産業廃棄物収集運搬業、古物商許可等の許可申請を中心に行っています。また、自身で会社を設立し起業した経験を活かしたビジネス支援も行っています。行政書士資格の他、宅建士やドローン検定1級などに合格しています。写真撮影に凝っていた時期がありドローンもその一環でよく飛ばしていました。
ご依頼・ご相談などはお問い合わせよりご連絡ください。
所属:日本行政書士会連合会、東京都行政書士会
行政書士登録番号:24080257