スタディングだけで行政書士試験に合格した私がスタディングのおすすめポイントや巷の評判との違い、合格するためのコツを紹介!

※本ページはアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しております。

スタディング行政書士講座の利用にあたって、以下のような疑問・悩みをお持ちの方向けに、実際にスタディングを利用して合格を果たした立場から体験談的にスタディングについて解説していきます。

  • スタディングの行政書士講座の詳細が知りたい。
  • スタディング行政書士講座を受講するか迷っている。
  • スタディングの行政書士講座の評判や口コミを見たが実際のところどうなのか気になる。
  • 実際にスタディングを使って勉強した人の感想や評価を知りたい。
  • スタディングだけで行政書士試験に合格できるのか気になる。

上記のようなお悩みや疑問をお持ちの方はぜひご覧いただければと思います。

目次

スタディングだけで行政書士試験に無事合格できた

2023年1月25日に行政書士試験の合格発表がありました。
結果発表は少し緊張しましたが、無事に行政書士の試験に合格することができました。

前年の2月の終わりころから勉強を始めましたので、およそ9ヶ月近く勉強したことになります。

当初は独学を考えていたのですが、法律初学であるということと、働きながらの受験になるので勉強できる時間が限られていることから効率的な勉強が必要だろう思い、予備校の行政書士資格試験講座の利用も検討してみました。

予備校の講座を探した結果、スタディング(studying)の行政書士試験講座が良さそうだと判断し、利用させてもらい、合格することができました。

スタディング以外の教材は利用していません。スタディングオンリーです。判例集や六法の類も購入していません。

個人的にはスタディングの行政書士講座はかなり良かったと感じましたので、ここではスタディングを利用しようかどうか迷っている方に向けて、どういったところが良かったのか?どういった特徴があるのか?といったことを解説していきたいと思います。

また、実際に利用した結果、巷で言われている評判や口コミとは違うなという印象も持ったので、そうした評判と比較してどのような差があるのかなども見ていきたいと思います。

スタディングのおすすめポイントだけでなくデメリットも含めて詳しく見ていきます。

※スタディング利用画面のキャプチャなどは掲載してはいけないようでしたので、キャプチャはつけておりませんがご了承ください。

スタディングを利用して行政書士試験を受験した結果、1発合格することができたため、おすすめできると考える

行政書士試験結果

本当に行政書士試験に合格しているのか?という証明のために、まず初めに行政書士試験の結果通知のハガキを見て頂こうと思います。

少し丸まっていて見え難いかもしれませんが、総合208点取れており、それなりに余裕をもって合格することができました。

また、受験回数は1回で初めての受験で合格することができました。

300点満点中180点(6割)で合格なのですが、300点のうち記述式が60点配点されており、この記述の出来栄えが合否を分けることになります。

私は記述抜きで166点取れたので、記述で残り14点取れば合格できるという状況であり、また、記述も模範解答と同じように書けたものがあったので、それなりに安心して合格発表を迎えることができました。

ただ、中には記述抜きで170点以上取っているのに記述が10点も取れずに不合格になっている方もいらっしゃいます。

こうした方々の多くが記述の対策もしておけば良かったとおっしゃるのですが、スタディングなら記述対策講義もあるので安心です。試験中にスタディングを使っておいて本当に良かったなと思った場面が何度かありました。

ここからは、具体的にスタディングの特徴を実際に利用した立場から見ていきたいと思いますが、まず初めに一般的な特徴・概要を実際に利用した観点から解説し、その後に細かい点の良し悪しについて見ていきます。

スタディングの行政書士講座の概要:料金が安くて助かった!

スタディングHP画像

まず、スタディング行政書士講座の概要について見ておきましょう。

下記表は2023年2月時点の情報になりますが、大きな特徴としては、金額の安さにあると言えます。私が受講した時の情報となり、現在とは少し違う可能性はありますので、最新版の細かな料金は必ず公式サイトで確認するようにしてください。

項目行政書士講座の内容
料金34,980円~59,400円
※コースによる
※本ページでは私も使った「行政書士合格コースコンプリート(59,400円)の利用を推奨」
※コース名と金額はたびたび変更になっているので最新のものは公式HPをご確認ください。
講師竹原健先生
※説明がわかりやすく、基本を押さえるのに良かった。
教材オンラインテキスト、オンライン問題集(過去問13年分、セレクト過去問、オリジナル答練、記述問題集等)、オンライン講義など全てオンライン(スマホやPC)で完結可能な設計になっており、隙間時間を有効活用できる。スマホしか持っていなくても問題無い。
講義1回ごとの講義の時間が短く細かく設定されているので受講しやすい。また、初学者にもわかるように丁寧に解説してくれているので早期に全体像を把握することができた。
合格実績具体的に合格率が何%なのかといった記載はありませんが、合格者の声にかなりの人数が掲載されているので、それなりにいると思われる。2022年度の合格者の声は合格発表からまだ日が浅い2月5日時点で私のものも含めて70名程度載っていました。
サポート私が使っていた時はサポートはほとんどなく、質問なども出来ない状況でした。ただ、2023年度以降は質問が可能になったようです(有料)。
特殊機能勉強時間の計測機能、進捗管理機能、他の受講生との交流掲示板などが利用できます。特に勉強時間の自動計測は個人的に助かりました。
その他合格お祝い金がもらえます(私の時は1万円)。


私がスタディングの利用を決めた大きな理由は、圧倒的な金額の安さスマホで勉強が可能の2点が主な理由です。

特に、料金が安いという特徴は大きな決め手になりました。

大手の予備校なども検討したのですが、20万円近くするところが多く、金銭面のハードルが高かったです。ただ、スタディングは高いプランでも5万円程度で受講が可能であり、手軽に利用ができるというところが大きなポイントでした。

安物買いの銭失いになるのでは?という心配はあったのですが、講師の竹原先生の経歴・実績がかなりしっかりしていましたし、無料お試し講義を聞いてみて問題なさそうだと思えたので思い切ってスタディングの行政書士講座を購入しました。

結果的にはとても良かったと言えます。

スタディング行政書士講座各コースの違いとおすすめ

スタディングの行政書士講座は、「行政書士合格コース ミニマム」「行政書士合格コース スタンダード」「行政書士合格コース コンプリート」の3つがあります。

各コースの違いを見ていきますが、私は「行政書士合格コース コンプリート」を利用して合格しました。

内容・金額などトータルで見て「コンプリート」をおすすめします。

行政書士合格コース ミニマム

ミニマムコースは文字通り最低限の機能のみ提供するコースとなっています。

「基本講座」と「Webテキスト」の2サービスのみの提供となり、料金も最も安いです。

ただ、正直基本講座とWebテキストだけの利用では合格は難しく、費用対効果としてはあまり良くないと感じますので、このコースは個人的にはおすすめしません。

何かスタディングを利用するにあたって明確な理由があってこのコースを選ぶのであれば反対しませんが、一番安いからという理由でこのミニマムコースを利用するのは辞めた方が良いでしょう。

内容補足
基本講座動画講義を聞くことができ、ミニマムのコースだからと言ってここの内容が薄くなっているわけではありません。どのコースも同じです。
Webテキストオンラインで見られるWebテキストを利用することができます。
金額34,980円(※金額は変更になっている可能性はあるため公式サイトを必ずご確認ください)
行政書士合格コース ミニマム概要

※基本講座やWebテキストなど各コンテンツの詳細は後ほど紹介します。

行政書士合格コース スタンダード

スタンダードコースは行政書士試験合格を目指すにあたって必要となる講義・問題演習などが揃ったバランスの取れたコースとなっています。

費用を安く抑えたい場合はこちらのスタンダードでも良いかと思いますが、個人的にはこのコースには入っていない「合格のための論点200」というコンテンツが非常に良かったので、それが収録されているコンプリートをおすすめしていますが、こちらのスタンダードの内容だけでも十分合格できる内容であることは間違いないかと思います。

内容補足
基本講座講義形式の動画コンテンツです。どのコースにも入っているものです。なお、法令科目だけでなく、一般知識もカバーしています。
WebテキストWeb上で閲覧できるテキストで、どのコースにも入っています。
スマート問題集基本講座の後に基礎的な知識を確認するための確認問題が5問程度設定されており、それをこなすことで基本知識を高めていくことができます。
過去問解法講座どのように過去問を解いていけばいいのか、その解法や問題へのアプローチ方法などを解説してくれている講義です。非常に役に立つコンテンツの1つです。
セレクト過去問集頻出事項・重要事項の過去問を集めてまとめてくれているコンテンツです。基本知識を頭に詰め込むのにとても役立ちました。
13年分テーマ別過去問集過去問13年分がテーマごとに収録されています。基本知識を頭に叩き込んだ後はこの過去問13年分をひたすらやり、知識の定着と問題を解く癖をつけていくことで実力UPが期待できます。
記述式解法講座行政書士試験で合否を分けるのは記述式の得点です。ここで記述式のコツをつかむことで合格可能性を高めることができるでしょう。
記述式問題集記述式の問題を解き、アウトプットすることに慣れることで安定した得点が期待できます。
料金44,000円
行政書士合格コース スタンダード概要

行政書士合格コース コンプリート概要

コンプリートは全ての内容が盛り込まれたコースです。

私はこのコンプリートコースを受講し合格することができました。

スタンダードとの違いは、「合格のための論点200」「合格答練」「合格模試」の3つのコンテンツが入っているかどうかの違いとなります。

この3つの違いだけなら安いコースの方が良いと思うかもしれませんが、合格のための論点200は本試験前に大活躍してくれましたし、手短に全体を復習したいときに大いに役立ちましたので、これは合った方が良いと個人的に感じます。

以下の表は13年分テーマ別過去問集まではスタンダードコースと同じ内容が記載されています。

内容補足
基本講座講義形式の動画コンテンツです。スタンダードコースなどと同様です。
WebテキストWebで見ることができるテキストでスタンダードコース等と一緒です。
スマート問題集各講義の後に設定されている確認問題で、他のコースと同様です。
過去問解法講座どのように過去問を解いていけばいいのか、その解法や問題へのアプローチ方法などを解説してくれている講義です。非常に役に立つコンテンツの1つです。スタンダードコースと同様です。
セレクト過去問集頻出事項・重要事項の過去問を集めてまとめてくれているコンテンツです。基本知識を頭に詰め込むのにとても役立ちました。スタンダードコースと同様です。
13年分テーマ別過去問集過去問13年分がテーマごとに収録されています。基本知識を頭に叩き込んだ後はこの過去問13年分をひたすらやり、知識の定着と問題を解く癖をつけていくことで実力UPが期待できます。
記述式解法講座行政書士試験で合否を分けるのは記述式の得点です。ここで記述式のコツをつかむことで合格可能性を高めることができるでしょう。
記述式問題集記述式の問題を解き、アウトプットすることに慣れることで安定した得点が期待できます。
合格のための論点200重要な論点を200に絞ってまとめてくれているコンテンツです。動画とWebテキストがあるので、復習しやすくなっております。この合格のための論点200を見て理解が浅いところがあればテキストに戻って復讐するといった使い方をすることで着実にレベルアップできます。
合格答練オリジナル問題の答練が各テーマ別についています。本試験前に知識の確認として解きました。
合格模試本試験を想定した問題を解くことができます。私の時は少年法改正などに関連した問題が出題されていましたが、タイムリーなネタもしっかり入っていますし、良かったです。
料金59,400円
行政書士合格コース コンプリート概要

スタディング行政書士講座は無料お試し受講ができる

私は本購入の前に無料お試し講義を受けてどのようなクオリティーなのか確認をさせてもらいました。

本当にスマホで講義を聞くことできるのか?Webテキストって見やすいのかな?講師の先生の声質が自分に合うかな?などいろいろ不安に思う人もいると思いますので、まずはこの無料講座を受講してみることをおすすめします。

無料講座は会員登録するだけで閲覧することができます。

スタディングはスマホで勉強できるから隙間時間を有効活用でき、行政書士試験と相性が良かった

行政書士試験に合格するために必要な勉強時間をご存じですか?

各予備校が出しているデータによると、法律初学者であれば、800時間~1000時間の勉強が必要とのことです。

もちろん、何時間勉強したら確実に合格できると一概に言いきれるわけではありませんが、実際に試験を受けて感じたことは、600~800時間くらい勉強すると合格ラインに乗るかどうかという実力になるかと思います。安全に合格したいなら最低800時間以上、できれば1000時間近くは勉強したいところです。

ちなみに私は900時間くらい勉強していました(スタディングの自動計測機能による算出)。

ただ、一般知識対策を合計50~100時間くらいはやっており、そこの勉強時間は減らしても全く問題ないと感じますので、800時間を最低ラインの目安にされるとよろしいかと思います。

ただ、この800時間という数字はダラダラ長期に渡って勉強するという前提ではなく、1年間という期間の中で800時間の勉強時間は確保したいということになります。

記憶の定着・忘却を考えると、勉強期間が長期になればなるほど必要勉強時間は増えますので、1年の間で800時間勉強するサイクルを検討してください。
仮に1日1時間の勉強を2年程度続けて800時間勉強したとしても忘却速度を考えると合格は難しいと言えますので、1年以内で勉強をやりきるようにしてください。

そういった前提のもとで話を進めていくと、行政書士試験は11月半ばに実施されますが、仮に4月から勉強を開始したとして、試験日までに800時間の勉強時間を確保するのであれば、1ヵ月あたり94時間の勉強が必要となります。1日約3時間10分程度の勉強です。

あなたは毎日3時間10分勉強時間を確保できそうですか?私は無理でした。

ただ、スタディングはスマホで勉強が可能なので、日々の生活の中でできる細切れの時間(例えば通勤時間や昼休み、移動時間、ちょっとした手待ち時間等)を使って勉強することができ、そうしたものの積み重ねで1日30分~1時間程度勉強時間を作ることができます。

平日はその隙間時間の勉強と仕事が終わった後1.5時間程度勉強するようにし、不足分は土日や祝日などの休みの日に5時間以上程度勉強して帳尻を合わせるといった形で進めていました。

行政書士試験は隙間時間を利用した勉強に向いている

一番肝心なことなのですが、行政書士試験の勉強は隙間時間でちょこちょこ勉強するのに向いているタイプの試験であるという事です。

例えば、簿記のように計算が必要となる試験の勉強をしようと思ったらスマホで勉強するというのが難しいというのは想像できるかと思います。

一方で、行政書士試験は条文や判例等を暗記するといった単純に覚えるという作業も多いので、スマホでの勉強に向いています。

問題を解くときも電卓を使って計算しないといけないといったこともありませんし、資料を読み込んで答えを出すといった問題もありませんので、隙間時間を活用してスマートフォンで勉強を進めやすいです。

小さな積み重ねを大きなものとすることができるタイプの試験です。

スタディングは講義時間が短いのが良い

スタディングは1回の講義の時間が25分程度に設定されており、尚且つその25分の講義自体も各単元が5分とか10分と細かく設定されているので、まとまった勉強時間が取れなかったとしても少しずつ講義を見ることもできます。

また、しっかりと押さえておかないといけないポイントに重点を置いて講義が作られているので、全体の講義時間もそれほど長くなく(44時間程度)、何度も聞くのに適しています。

そのため、基本的な知識を問う問題が多い行政書士試験においては相性が良いと言えます。

講義時間が少ない=内容が薄いではない

スタディングを利用する前にネット上にある口コミや評判、スタディングの特徴について解説しているサイトを見ていたのですが、気になったのが、講義時間が短く、その分内容が薄い、内容が足りない、不足しているからプラスアルファでの勉強が必要といったものです。

私は働きながらの受験勉強だったので、たくさん勉強時間を作れるわけでもなかったことからそれでもいいかなと思って購入したのですが、実際に使ってみて思ったのは、内容は薄くなく、また、足りないという事も無く、むしろかなり充実していると思いました。最終的にスタディング以外の教材での勉強はしませんでした。むしろ、スタディングの学習コンテンツを全てこなすので精一杯でした。

口コミサイトの人は実際に使っていないなと感じました。

全体の講義時間は確かに短いのですが、それは上記で説明した通り、論点を絞ってしっかり基本が押さえられるように設計されているからです。講義に付随するテキストには細かい論点までしっかり載っているので、講義で基本を押さえ、理解したところでテキストを読むことでしっかりと全体を把握することができます。

また、スタディングは通常の講義コンテンツだけでなく、過去問解法講座(動画18時間分程度)や記述対策講座(動画14時間分程度)、合格のための論点200(動画13時間分程度)などが収録されており、こうしたコンテンツまで含めて見ることで網羅的に知識をインプットすることができます

各コンテンツの細かい特徴は後ほど記載しますが、動画のコンテンツだけでも相当の分量(90時間程度)があり、ボリュームは結構あります。

それらに加えて、問題集を含めた学習コンテンツが他にもたくさんあるので、かなり充実していると思いました。

これを全てやりきる(仕上げる)のに相当時間がかかり、他の教材に手を出している余裕は無いと思います。

何度も講義を聞くことで自信を持って回答できるようになる

講義時間が短いおかげで、私は受験までにスタディングの講義動画を6か7回くらい通しで視聴することができました。

6回も視聴すると、先生がしゃべる前に何を言うか覚えてしまうところも結構たくさんあり、実際の本試験中も、講義で講師の先生がこのように言っていたな、と頭の中で講義の音声が再生されて自信をもって回答できる問題も結構多くありました

行政書士試験は択一も記述も基本論点からの出題が多いので、基本事項を繰り返し聞くことで、合格に必要な基本問題を落とさず確実に得点していくことが可能です。

実際の本試験での出来事を例にとると、私が受けた年の記述問題で無権代理と相続の論点の問題が出ましたが、この論点は択一で頻出であり、回答の結論がわからないという方はいなかったかと思います(引っ掛け問題だったので引っかかって間違えた人はいるかもしれませんが)。
ただ、なぜそのような結論になるのか?という理由をメインに書かせる問題だったので、意外とできなかった人が多かったみたいなのですが、スタディングの講義の中で、理由まで含めてしっかりと説明されており、それを何度も聞いていたのでバッチリ書くことができました。

何度も書きますが、行政書士試験は基本論点をしっかり押さえ、穴が無いようにしておけば合格点が取れる試験です。基本的なことを疎かにせず、むしろ忙しいならそこに絞ってやることで、効率的に合格に必要な点数が取れるようになるかと思います。

出先でも講義動画を視聴できる

私自身はあまり出先で講義を視聴することはありませんでしたが、電車での移動中など時間が出来た時に講義を視聴することも可能でした。

1コマの時間が短いですし、1コマの中でも更に細かく分割されているので、10分の移動時間とかでも講義を視聴することはできます。

個人的には電車の中で講義を聞くのは集中できなかったのでやりませんでしたが、やろうと思えばできると思いました。

私は移動中は講義の音声データを聞くか、過去問を解くか、Webテキストを読んでいましたが、中には講義を外で見る人もいるようでしたが、私は電車の中や喫茶店など人が多いところで動画を見ることが恥ずかしかったので外でどうしても講義を見たい場合は音声ファイルをダウンロードして聞いていました。時間の使い方をどのようにしていくかは個々人の好みもありますが、外で講義を見ることも可能です。スタディングは元々「通勤講座」という名称だったようですので、そうしたことがしやすいサービス設計になっているのかなと思います。

講義の音声ファイルをダウンロードできるから運動しながら勉強できた

講義動画は音声ファイルに落とすことができるので、土日に講義動画を聞きながら運動不足を解消するためのお散歩をするといったことが可能でした。

運動不足と勉強の両立をすることが可能です。

テキストを見ているだけだと頭に入りませんが、音声で聞くことによってかなり頭の中に記憶が残ったように感じます。

ただ、この散歩しながら講義を聞くという工程は最初からやっていたわけではなく、講義とテキストを一通り済ませ、セレクト過去問集という基本論点を押さえる単元を終えた夏頃からやり始めました。

ある程度基本知識を得た状況でひたすら耳で講義を聞くということをやると、一気に記憶の定着に繋がるかと思います。

勉強を始めた当初は覚えるというよりは、「理解する」ということが重要なので、集中して講義を聞き、テキストを読むという工程が必要となりますので、そこを何とか早めにクリアして、ひたすら聞くだけでOKな状態に持っていければ良いかと思います。

また、散歩の途中とかだけでなく、先ほど記載した通勤中などに講義を聞くというのも有効だと思います。私は電車の中で動画を見るのを恥ずかしいと思ってしまうタイプなので、この聞くということをやっていました。

講師の竹原先生の説明はわかりやすいので法律の勉強が初めてでも安心

講義動画では講師の先生の説明のわかりやすさが重要かと思いますが、講師の先生は竹原健先生で、長年行政書士試験の講義を行っているベテラン講師の方ですので講義内容などは安心してみることが出来ました。

講義時間が短いからといって説明がわかり難いわけではなく、重要なことは繰り返しおっしゃってくれるので、頭に残りやすいです。

なぜそうなるのか?をちゃんと説明してくれているので、理解した上で覚えることができることから、法律の勉強が初めての人でも理解できると思います。実際私は法律とは無縁でしたが問題無かったです。

不満を一つ上げるとすれば、少し滑舌がよくない傾向にあり、2倍速再生すると何言ってるかわからない部分が出てしまうところがあったことぐらいです。でも、普通の人は2倍速までにしないと思いますので、1.5倍速ぐらいならきちんと聞き取れるので大丈夫かなと思います。

スタディング行政書士講座の各コンテンツの特徴を見ていく

ここまでは大枠をザックリ説明しましたが、ここからはスタディングの行政書士講座の特徴をコンテンツごとに細かく見ていきたいと思います。

実際に使ってみて、かなりボリューミーで内容も充実しており、非常に良かった感じましたのでその特徴をしっかりと説明していければと思います。

なお、以下は私が実際に利用した「スタディング行政書士合格講座 コンプリート」での内容となります。

基本講座の講義は法令(基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・会社法)と一般知識等をカバー

基本講座の講義動画についてはここまでで記載している通りとなりますので、簡単に記載します。

当たり前ですが、行政書士試験科目になっているもの全て(法令科目だけでなく一般知識等も)カバーしてくれています。

各科目基本論点や頻出論点を重点的に取り扱い、講義時間が短く設計されているから受講しやすく、繰り返し視聴しやすいのがポイントです。また、講師の先生の説明はわかりやすいので、躓きにくく、学習が捗るかと思います。

初めて法律を勉強される方はいきなりテキストを読んでも理解できないことが多いかと思いますので、こうした講義スタイルのものをやっておくことで導入がスムーズになると感じました。

また、講義の後には確認問題が付いているので、この確認問題を行うことで基本事項を仕上げていくことができます。

なお、法令科目だけでなく、一般知識対策もちゃんと講義であり、政治経済社会の問題の頻出事項(例えば私が受けた年であればラムサール条約とかパリ協定等)や個人情報保護法、国語の文章問題対策もしっかり載っていたかと思うので、一般知識が心配という方の利用にも適しています。
※今後は政治・経済・社会という名称ではなく、一般知識という名称になる他、行政書士法等関連法令が明確に試験範囲になりました。詳細は一般知識の項目で記載します。

また、商法・会社法も良く出るところをしっかり解説してくれており、得点源にすることができるかと思います。私は本試験で5問中3問正解できました。最低2問は取りたいところですが、意外とここを苦手にしている人は多いので、スタディングで得点できるようにしてもらえればと思います。

テキストはWeb形式(紙は別売り)で内容は充実

スタディングの大きな特徴の一つが、Web(スマホやPC等)を使って勉強するところにあるのですが、テキストも当然オンラインで閲覧する形式になります。

私はスマホで文字を読むのに慣れているから問題なかったのですが、人によってはスマホで長文を読むのは無理という方もいらっしゃり、そうした方は紙のテキストがデフォルトでついていないスタディングは敬遠しがちです。

ただ、スタディングでも別売りになりますがテキストを印刷したものが販売されていますので、もしWebテキストだけじゃ厳しいなと思ったら紙テキストの購入も検討してみましょう(追加で1万円ちょっとかかります)。

なお、私は自宅にプリンターがあるので、苦手な分野などはWebテキストを自分で印刷して読んでいました。苦手な単元などはじっくり読み込む必要があり、その際はやはり紙の方がまだ便利だなと思う面もあります。

オンラインで完結するのは非常に便利なのですが、これまでの人生で勉強は紙の本とノートでやってきた経験があるという方がほとんどでしょうからWebテキストに慣れるまでに時間がかかる可能性はありますので、もしどうしても慣れないということであれば紙テキストの購入も検討してみてください。

なお、補足情報として、テキストの中に重要な判例がしっかり記載されているので、判例集などを別途で購入して勉強する必要がありませんでした。

また、六法なども購入しておらず、テキスト等に載っている条文を覚えることに徹しました。

判例も最新のもので重要そうなものはしっかりピックアップして載せてくれているので良いなと感じました。

スタディングで勉強すれば余計なものを買わないで済むと思います。

また、法令科目などにおいても中身は充実しており、例えば民法の「根抵当権」や「第三者のためにする契約」など見落としがちな論点も結構しっかり収録されていました。

行政法であれば多くの受験生が捨てがちな地方自治法も詳しく載っており、網羅的に勉強することができました。

また、抗告訴訟の無効等確認訴訟なども詳しく(無効確認訴訟・有効確認訴訟・存在、不存在確認訴訟等)解説してくれているので、記述式で細かいところを書かせる問題が出ても大丈夫だなと思いました。

私は行政法が19問中17問正解で大きな得点源にすることができましたし、記述式も書けましたが、それはテキストの内容が充実していたからだと思います。

内容の厚みはあると思います。

問題演習もオンラインで完結

資格試験の勉強において過去問を含む問題演習は非常に重要となってきます。

この問題演習においてスタディングでは、過去問解法講座(講義+問題演習)、セレクト過去問集、過去問13年分、記述問題演習(動画講義付き)、合格答練(オリジナル問題)、オンライン模試があり、かなり充実しています。

全てスマホでも操作できるように設計されていて使いやすいです。

それぞれの特徴について少し詳しく見てみましょう。

過去問解法講座で問題の解き方がわかった

基本講義とその後についている基本問題を何度かこなし、ある程度基本知識は覚えられたから問題を解いてみようと思って過去問に手を出してみても、解けない問題が大半だと思います。知識のアウトプットができないということだけでなく、覚えた知識をどのように活用して問題を解けばいいのかわからないという事態に陥るかと思います。

例えば、憲法の問題は単純な知識を問う問題はあまり多くなく、現場で思考して解を導き出すタイプの問題が多いので、正解するには思考することが重要となります。憲法に限らず、行政書士試験は全体的にこうした問題は結構多いかと思います。

この過去問解法講座では、こうした問題に対して、どのようにアプローチしていけばいいのか、どのように知識を当てはめていけばいいのか等がしっかり解説されているので、知識の理解だけでなく、問題の解き方のコツみたいなものがわかり、応用力が身につきます

また、この講義を通じて、知識的にわからないことが多い問題であってたとしても、思考することで解を導き出すことができるケースは結構あるなと感じられたのもプラスでした。

思考型の問題が多いので、考えればわかる問題も多く、知識は最低限でも良いものは多いです。

スタディングの行政書士講座の中でも大きく役にたったコンテンツの一つでした。

セレクト過去問集で基礎固め

頻出事項や重要論点を過去問からセレクトして集めてある問題演習です。

基本知識を頭に叩き込むのに役立ちました。

夏ぐらいまでは基本講義・基本問題・過去問解法講座・セレクト過去問集で基礎知識を叩き込む作業をしていました。

このセレクト過去問集を3周ぐらいやって基礎を固めた後、過去問13年分に着手しました。

なお、このセレクト過去問集と過去問13年分では一部問題が被っていないものもありますので、セレクト過去問集も試験直前期にもう一度やったりもしました(アプリの機能でもう一度やりたい問題に印をつけたりできるので後で復習する際も便利です)。

過去問13年分で網羅的に知識をインプット・アウトプット

過去問13年分の問題演習が可能です。

ただ過去問が13年分解けるというわけではなく、しっかりテーマ別(分野別)に分類されているので目的意識を持って取り組むことができます。

法令科目だけでなく、一般知識の問題も収録されているので、一般知識が心配な方はここでどの程度の難易度なのか確認しておくとともに、13年分の過去問をやると、一般知識であってもよく見かける問題があることに気が付くかと思います。

これはとても重要なことでした。

法令科目だけでなく、一般知識も実は同じような問題が何度か出るので過去問やっておくことで足切り回避に役立ちます。

このコンテンツは単にたくさん問題が収録されているだけでなく、解説もしっかりしていてわかりやすいのが良いポイントなのですが、それに加えて問題を解いた後に周辺知識であやふやなところがあるなと思ったらすぐにテキストに戻れるように設計されており、復習もしやすい作りになっています。

私は、過去問を1問解いて、各選択肢の中にちょっとでもうろ覚えのものがあると感じた時はテキストに戻って該当箇所や周辺箇所を読むなどしていました。

何度も問題を解いていると答えを覚えてしまいますので、各選択肢がなぜ正解なのか、なぜ間違いなのかを理由をアウトプットしながら回答し、理由がうまく答えられない時は解説を読みつつテキストに立ち返って振り返るということを行いました。

そうしたことがしやすいので知識の習得に役立つかと思います。後は、13年分の過去問をキッチリ仕上げることができれば基本事項のインプットは問題無いと言えるかと思いますし、それが自信に繋がると思います。

このテーマ別過去問集13年分をやり込めば、おそらく合格点は問題無くとれるようになると思います。

記述問題対策講義と記述問題集

行政書士試験は記述式で最低限の得点が出来ないと合格可能性が低くなりますので、少しでもいいので対策をしておく必要があります。

スタディング行政書士講座の記述対策講座で良かった点が、記述の問題の解き方を講師の方が解説してくれるというところにあります。記述式は文字数制限があるので、入れるべき文言・内容の取捨選択が重要となりますが、そうした過程を一緒にやることができるので良いトレーニングになります。

後は、意外と書けない漢字が出てきたりしますので、一緒に解き、書き、覚えるようにしましょう。

また、問題そのものの解説もわかりやすく、択一でしっかり勉強していたと思っていた知識が意外と頭に入っていなかったり理解できていなかったりすることがわかるので、良い復習にもなります。

なお、残念ながら本試験において記述対策講座でやった問題と同じ問題というのは出ませんでしたが、知識的には役立ちましたし、アウトプットの練習は必要ですので、記述対策もできるスタディングは使って良かったと思います。

合格答練

合格答練は文字通り最後の仕上げに行うためにある問題演習です。

過去の出題傾向などからオリジナルで問題を作ってくれているのだと思いますが、知識の漏れや穴が無いかなどが確認できます。

この合格答練は最後の方に確認でやる感じにしました。

オンライン模試

オンライン上でになりますが、模擬試験を受けることができます。

残念ながら自宅で受ける形式なので本番さながらの空気感を味わうことができません。ただ、制限時間内に解ききるという練習は必須ですので、模試も重要です。

なお、模試の解説講義動画もついています。

「合格のための論点200」というコンテンツで重要論点を一気に総復習できる

スタディングでかなり良かったと感じたのがこの「合格のための論点200」という頻出重要論点を200個に絞って解説してくれている講義とテキストです。

全体をおさらいしたいときに利用しました。

特に使ったのは試験直前期です。

絶対に忘れてはならない、間違えてはならない論点をコンパクトにまとめてくれており、ここは試験直前1週間前などは何度も何度も見ていました。

行政法であれば各抗告訴訟の訴訟要件などの基本事項は択一でも記述でも頻出事項なのですが、それでも各訴訟が似たような要件になっていたりするので、意外と間違っちゃうこともあり、そうした絶対間違えてはいけないけど忘れてしまいがちな論点などを何度も復讐するのに非常に良かったです。

何度も記載して申し訳ないのですが、行政書士試験はどの年度も基本的な論点の問題さえしっかり落とさず正解できていれば合格できるように作られていると感じますので、こうした基本をしっかり固められるスタディングは行政書士試験突破に向けておすすめできると考えます。

一般知識の対策もできる

行政書士試験の中で最も心配な分野が一般知識という方は意外と多いのではないでしょうか?

56点満点中24点(6問以上)以上正解しないと足切りになってしまうので、手を抜くことができません。

ただ、範囲が膨大なので勉強しようにも対策が立てづらいですし、勉強すればその分得点が伸びるかというとそうとも限らないというのが現実です。

そのため、一般知識の対策をするのであれば効果的且つ効率的に行う必要があると考えますが、スタディングにはこの一般知識対策の講義・問題演習が用意されており、頻出事項(個人情報保護法・情報通信関連、IMFやIBRD、戦後処理等の政治経済・歴史関係、京都議定書やパリ協定に関する環境に関する事、選挙制度に関する事、最新のITネタ(AI関連等)等)を押さえることができます。

また、近年の国際的な問題なども模試の中で取り扱っていたりしてくれているので、時事問題も多少は押さえることができます。

一般知識は過去問をやる意味が無いと思っている人も多いのですが、過去出題されている頻出事項から1,2問程度は出ている傾向にあるので、やっておいて損は無いと思います。後は、確実に2問程度は出題される個人情報保護法関連の問題もしっかりと解説してくれていますので、得点源にすることができます。

スタディングを活用して一般知識の対策もしておきたいところです。

ちなみに、行政書士試験では文章読解の問題が3問出題され、それが苦手という人もいるので、その問題を解くコツなんかも講義であるので、一般知識が心配という方はスタディングであればこの辺りも対策してくれているのでおすすめできるポイントの一つと言えます。私は苦手ではありませんでしたが、心配な方は少しでもコツを見ておくとよろしいかと思います。

行政書士試験の一般知識は、文章読解で確実に3問正解できる人が多いので、残りの11問で3問正解できれば足切りは免れます。その3問のうち、個人情報保護法で1問は確実に正解し、政治経済の頻出論点で1問、時事ネタで1問正解すればOKぐらいの気持ちで取り組むのがよろしいかと思います。

なお、本試験では、法令科目同様に、知らなくても思考すれば解ける問題も配置されており、各選択肢をよく読むことで答えを絞ることができるので、知らない問題が出てもあわてないことが重要です。

一般知識は本試験前かなり不安でしたし、試験中も本当にこれ合ってるのか?とかなり不安になります。
ただ、落ち着いてじっくり解けば足切りの心配はありませんので落ち着いて問題に取り組むようにしてください。

一般知識の試験範囲の変更

一般知識はこれまで、時事も含めた政治・経済・社会と情報通信、個人情報保護法、文章理解で構成されていましたが、2024年度以降の試験では若干の内容変更となります。

大きな変更ではありませんが、明確に行政書士法等関連法令が試験範囲となり、行政書士法の勉強が必須となります。

これまでも試験範囲ではあったのですが、実質範囲外という扱いになっていましたので、新しい領域の対策が必要となります。

これまでも試験範囲ではあったのですが、出題は無く、実質範囲外という扱いになっていましたので、新しい領域の対策が必要となります。

個人的には闇雲に時事問題や経済の問題を勉強するよりも勉強しやすく、また勉強の意義も大きいですし対策はしやすくなったのかなと思います。

いずれにせよ、スタディングでもこの辺りは対応してくるかと思いますので、しっかりと勉強していくのが良いでしょう。

2023年まで2024年度以降
政治・経済・社会
※これまでは一応この中に行政書士法を含めた関係法令も範囲になっていたが、行政書士法は実質範囲ではなかった。
一般知識
情報通信・個人情報保護法行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令
※行政書士法と関連する法令が明確に試験に出ることが確定した。
文章理解情報通信・個人情報保護法
文章理解
行政書士試験の一般知識範囲の変更まとめ

スタディングの便利な機能

講義やテキストなどのコンテンツ類ではなく、スタディングが備えているその他の機能の特徴もご案内したいと思います。

おすすめできるポイントも多いですが、不要だなと感じるものもありました。

スタディングは勉強時間を自動的に計測してくれる

冒頭で行政書士試験に合格したいのであれば1000時間程度は勉強した方が良いと記載しましたが、毎日どのくらい勉強したかを把握するのは結構難しいです。

でも、スタディングであればアプリやWebサイトを開いて学習している時間を自動で計測してくれるので、自分が何時間くらい勉強しているのかを把握することができます(正確な計測ではありませんが目安にはなります)。

私は1週間で最低21時間は勉強する、と決めていましたので、土日に突入した時に、平日5日間の勉強時間の合計が10時間未満だった場合などは焦ることができ、土日に多くの学習時間を確保することができました。

勉強時間が計測されていなければ平日どのぐらい勉強したかがわからず、結構やったと勘違いして土日に焦らなかったかもしれません。

そういった視点から、行政書士試験合格に必要な勉強時間分の学習をするためのモチベーション維持だったり、管理だったりに役立ち、とても良い機能だったと思います。

勉強仲間機能でモチベーション維持も可能と考えられる

スタディングには独自のSNS機能のようなものがついており、スタディングで行政書士講座を受講している人同士の交流の場があります。

今日勉強したことなどをアプリ上で呟くことができ、それらに対してコメントを付けることも可能です。

私はあまり利用しませんでしたが、ここに投稿している方々は結構多くいらっしゃいました。

日々の勉強方法で悩んだりした場合はここに投稿することで誰かが回答してくれたりすることもあるでしょう。

私は一人で黙々と勉強したい派なのでこうした機能はあまり使いませんでしたし、TwitterなどのSNSも勉強中は利用しませんでした。

ただ、勉強仲間がいることでモチベーション維持ができるという人も多いかと思いますので、こうした機能も有効活用し、合格を目指すこともできると思います。

AI問題復習機能で記憶定着

スタディングの行政書士講座にはAIによる問題復習機能があります。

問題演習を行った後、AIが個人別に最適なタイミングで復習すべき問題を教えてくれる機能です。

これにより忘却を阻止し、記憶を定着させることが可能であると言われています。

ただ、私はこのAI復習機能をほとんど使わなかったのでその良し悪しは分かりかねるため、評価は割愛させていただきます。

私は復習するタイミングなどは自分で設定していましたのでAI復習機能は不要でしたが、復習のタイミングなども考えなくてもAIが提示してくれるので、学習の計画などが立てるのが苦手な人でもしっかりと勉強していけるものと考えます。

マイノート機能で苦手分野を強化

スタディングにはマイノート作成機能があります。

気になったことやわからなかったことを書き溜めたり、まとめたりすることができる自分オリジナルのノートを作ることができます。

私は基本的にノートを作らない派なのですが、行政書士試験においては紛らわしくてどうしても覚えられない事項というものがいくつかあり、それをまとめるためにこのマイノート機能を使っていました。

例えば行政事件訴訟法や行政不服審査法などにおいて、執行停止の要件や参加人の訴訟参加、行政庁の訴訟参加に関する条文があり、その中において「申立て又は職権で」といった表記や「申し立てで」といった形の文言があるのですが、それぞれが職権でできるのか、あるいは申立てがないとできないのか等いろいろごっちゃになりがちだったので、何の場合は裁判官の職権ででき、何の場合は申立てが無いとできないのかなどまとめていました。

こうした覚えられない事項というのは人により異なるかと思いますが、このような形でノートを作って活用していました。

このノートの使い方は自由なので有効活用することで効果的に学習を進めることも可能かと思います。

スタディングのデメリット

ここまではどちらかというとメリットを中心に見てきましたので、デメリットに感じた部分もまとめておきたいと思います。

スタディングのサーバーがダウンすると勉強できなくなる

1年勉強をする中で1回だけサーバーがダウンしていて勉強が出来ない時が数時間程ありました。

どうやら中小企業診断士の試験直前期だったようで、その講座の利用者のアクセスが多くなり、サーバーが落ちてしまったようでした。

その時は仕方がないから勉強するのを諦めましたが、これが例えば自分の試験直前期に起きたならば合否を左右する問題になりかねません。

追い込みの時期は1分1秒たりとも無駄にはできませんので、これはデメリットと言えるかと思います。

こうしたことが起きないように対策は講じてくれているはずですが、起きる確率はゼロではありませんので、万が一こうした事態に遭遇した時のために、時間がある時に見るモノをプリントアウトしておくなどしておくと良いかなと思いました。

なお、私が知る限りではこの1回だけでした。

スマホの電池切れで外出先で勉強できなくなる可能性がある

スマホでの勉強がしやすいのですが、長時間外でスマホで勉強しているとバッテリー切れになる可能性が高まります。

当たり前ですが、バッテリーが切れてしまえばスマホで勉強できませんので隙間時間が有効活用できなくなります。

モバイルバッテリーをお持ちの方も多いかと思いますが、こうしたバッテリーへの気配りは重要となります。

本試験は紙で行われるがスタディングではWeb中心の勉強であること

スタディングはPCやスマホで勉強出来て便利ですが、模試もオンラインで受験するタイプのものなので、本試験である紙(問題冊子やマークシート)を想定した訓練はできません。

個人的には問題ありませんでしたが、マークシート形式の試験に慣れていない方は本屋などで別途紙タイプの模擬試験を購入して練習しておくのも悪くないのかもしれません。

わからないことがあっても質問ができない(現在は有料で可能になった)

これは人によっては大きなデメリットになると思われます。

不明点、どうしても理解できないところがあった際に講師の方などに質問することができないというデメリットがあります。

私は特に質問したいと思ったことが無いので問題ありませんでしたが、人によっては講師の方にたくさん聞きたいと思っている方もいるようでしたので、そのような場合は大手の予備校に相応の料金を払って対応してもらうことをおすすめします。

※2023年度版より有料になりますが質問もできるようになりました。ただ、本料金とは別で1回の質問で2000円程度かかります。

スタディングの評判や他の会社の講座との比較

冒頭当たりにも記載したように、スタディングは内容が薄いといった口コミがいくつかありましたが、個人的にはそのようには感じなかったと説明させていただきました。

一方で、他の会社のサービスと比較してみた場合というところで見てみると、判断は難しいかなと思います。

というのも、各会社の講座を全て受けたことのある人は存在しませんし、そもそもそれは不可能だと思いますので、比較してどうかという分析は難しいです。

個人的に思うのは、ある程度名の知れた予備校の行政書士講座であれば、おそらくどこのものを利用しても合格に必要となる知識は身につくでしょうし、効率的な勉強は可能であると思います。

実際大手と比べて金額が安く、それでいて内容が薄いと一部では評価されるスタディングを利用してもある程度余裕をもって合格することができました。

一番やっちゃダメなことは、あれこれとテキストや問題集に手を出すことだと思います。

しっかりとやり込むことが重要だと考えます。

私は料金の安さを重視したのでスタディングを選びましたが、例えば質問を受け付けてくれる、講師の方との相談会があるなど、別のことを重視される方もいらっしゃるかと思いますので、あなたにあった講座を見つけてください。

価格重視の方にはスタディング行政書士講座はおすすめできると思っています。

スタディングだけで記述抜き180点以上取ることもできる?

行政書士試験は記述式の採点がブラックボックスで調整弁にされているから記述抜きで180点以上を目指した方が良い、ということを耳にしたことがある方も多いかもしれません。

受験生の択一式の平均点が高いと記述の採点が辛くなり、逆に択一の出来が悪いと記述の採点が甘くなると言われており、採点が厳しい年だとちょっとしたミスでバッサリ0点という採点をされることもあるらしいので、記述に運命をゆだねるのは危険だからということで、記述以外でしっかり得点できるように勉強することが推奨されている試験です。

また、行政書士試験の日から合格発表まで3ヵ月近くあり、お正月を跨ぐことになるのですが、択一式の点数が微妙だとその間悶々とした日々を過ごさなければならないため、かなり辛いことから記述抜きで180点以上を目指した方が良いと言われることもあります。

私も試験後は無意味とわかっていても記述式で何点くらい取れているか自己採点を繰り返してしまったり、ネット掲示板やSNSで他の人に意見を聞いたりして無駄な時間を過ごしてしまいました。

そんなことをしても試験結果は変わらないので意味が無いと頭ではわかっているのですが、気持ちを切り替えて別のことに時間を使う・集中するということができず、無駄な時間を過ごしたなと思います。

なので、試験日以降を有意義に過ごすためにも記述抜きで180点以上取れるなら取った方が良いです。

そこで問題となるのが、スタディングで記述抜き180点以上を取ることができるのか?というところですが、可能だと思います。

私は記述抜きで166点でしたので、180点に到達していないのですが、ケアレスミスさえなければ182点は記述抜きで取れていた(言い訳ですが)ので、目指すことは十分可能だと思います。

ただ、一般知識で何点取れるかという不確実な部分もあるので、絶対取れるとは言い切れません。

一つ言えるのは、記述抜きで180点取れるかも?というぐらいの実力になっていれば、本試験で多少ミスをしても十分合格できるぐらいの点数が取れるようになっていると言えますので、そこを目指して勉強すること自体は悪くないと考えます。

そのぐらいの実力があれば記述で30点近くは取れるはず(スタディングの記述対策やっていれば尚のこと)なので、合格確率を高めることができるかと思います。

そして、記述抜きで180点以上取ろうと思ったら、行政法と民法だけでなく、基礎法学や憲法、会社法・商法もしっかり勉強する必要がありますので、全体をしっかり網羅的に勉強できるスタディングは記述抜き180点を目指す行政書士試験受験生にとっても有用だと思います。

スタディング行政書士講座の利用に関してよくある質問や疑問

スタディングを利用するにあたってよくある疑問(実際に私が利用前に感じた疑問含)などをまとめてみましたのでご参考ください。
また、行政書士試験そのものに関する質問にもお答えしています。

Q
スタディング以外の教材で何か利用したものはありますか?判例集やポケット六法などもあった方が良いと思うのですが。
A

本文内でも記載したとおり、スタディング以外は何も使っていません。スタディングだけで十分だと個人的には感じました。
ただ、勉強する時間をしっかりと取ることができるという方は、判例集やポケット六法などを買って学習に活かすのは良いと思います。判例を知らないと解けない問題も出ますので、判例の勉強をすることは重要です。また、行政法においては条文の正確な記憶が求められる問題もありますので、六法を読み込むのもむしろ良い学習だと思います。
ただ、私は働きながら受験勉強をする必要があり、時間が限られていたので、スタディングの教材を完璧に仕上げることを目指しました。スタディングにも重要判例は掲載されていますし、当然覚えなければならない条文も載っています。それらを覚えるだけでも結構大変で、私の場合はとてもじゃないですけど別の参考書を購入してやっている時間はなかったです。
ネット上などで見かけるのですが、いろいろなテキストに手を出した結果、1つ1つの教材の進捗が中途半端になっている方が大勢います。そのような学習の仕方だと知識は身につかないです。いろいろやるよりもしっかりと1つのテキストなり問題集を仕上げることが重要だと思いますので、どの程度時間が取れそうなのかによって判断すると良いでしょう。

Q
スマホで勉強するのは目が疲れませんか?
A

私は本職がWeb関係の仕事でしたので、モニターに向かって何かをするということに慣れていたのであまり感じませんでしたが、人によってはかなり目が疲れてしまって長時間の勉強が出来ないという方もいらっしゃるようです。個人差もあるので一概に言えませんが、年配の方の場合はもしかしたら負担が大きいのかもしれません。

仮に1日3時間勉強するとして、3時間スマホを見続けることに抵抗があるかどうか、疲れを感じるかどうか、そのあたりで判断してみてはいかがでしょうか?
また、テキストは紙バージョンも販売されておりますので、目が疲れるようでしたらテキストは紙のものを購入するというのも検討してみると良いでしょう。

Q
実際に行政書士試験を受けて見て、独学で合格することは難しいと思いましたか?
A

実際に行政書士試験の勉強をして思ったのは、独学でも十分合格できると感じました。
行政書士試験は難解で難易度が高いものではありませんので、講師の方の詳細な解説が無いと理解できない問題・論点というのは多くありません。
仮に難しい問題が出たとしても、解けなくても問題ありません。基本論点の問題さえ押さえておけば合格点は取れます。
そして、後は記憶の定着と忘却との戦いになるので、結局それは自分自身が勉強をするしかないことです。なので、独学でも問題無く合格できると思いました。
ただ、スタディングであれば、問題演習などが効率的にできますし、復習するのにも良いコンテンツが揃っています。また、講義形式の動画コンテンツや音声コンテンツは記憶の定着に役立つ部分はありましたので、効率的に合格できると感じました。

Q
商法・会社法は捨てて良いといった書き込みをネットで見かけますが、そういった捨てジャンルなどは作りましたか?
A

私は満遍なく全分野しっかり勉強しました。
例えば動画講義コンテンツであれば、6周程度していますが、これは全分野6周しています。
商法会社法は範囲が膨大なのできちんと網羅的に勉強しようと思ったらとても大変なのですが、行政書士試験に出る部分に限って言うとその範囲は狭く、限られている(1問程度はマニアックなの出ますが)ので、そこに絞って勉強すれば2,3問はむしろ確実に得点できる分野になります。
問題の難易度は結構高めのものが出題されるのですが、出るところがある程度決まっているので、そこに絞って勉強すれば難しくても5問中2問は取れるところですので、しっかり勉強することをおすすめします。
スタディングであればその出るところをしっかり絞ってくれているので勉強も楽です。

ちなみに、私は本試験で商法・会社法は3問正解しました。

180点でギリギリ合格する層が一番多い試験ですので、むしろ捨てる分野を作るのは得策ではありません。しいて言えば、どうしても時間が無ければ一般知識は何もしなくてよろしいかと思います。

Q
スタディングにもお祝い金や合格したら全額返金制度などあるのでしょうか?
A

スタディングにはお祝い金制度があります。
私の時は1万円(行政書士合格コース コンプリートで申込)でした。
他の予備校では合格したら全額返金や高額なお祝い金などもありますが、スタディングはそもそも講座の価格がかなり安いのでむしろ1万円もらえて良かったと思います。

※なお、利用するコースにより金額やお祝い金の有無が違ったり変更になったりの可能性はあるので必ずスタディング公式サイトをご確認ください。

Q
スタディングを使って合格できなかった場合、次年度もそのまま使えるのでしょうか?
A

次年度も利用したい場合は【更新版】と呼ばれる安い価格で利用更新契約する必要があります。

これまで利用していた講座は行政書士試験のあった月(11月)の月末までと利用期間が決まっているので、残念ながら不合格だったケースにおいて翌年度の試験でもスタディングを使いたいと思ったら更新版を契約する必要があります。

『大変お得な特別価格でお申込みいただける【更新版】』という記載がありますが、実際の金額は正規金額の半額程度でした(恐らく年度によって異なると思いますのでその時にご確認ください)。

私が今回の試験で行政書士試験に合格できていなかったならば、おそらくもう一度スタディングを使ったかなと思います。

Q
基礎法学や憲法の問題が全然できません。スタディングでは基礎法学や憲法もしっかり勉強できますか?
A

できます。
この2分野については、本試験では見たことも聞いたこともない問題が出題されますが、問題文の意味を理解し、勉強した知識を応用すれば解ける問題も多かったので、スタディングで基礎法学、憲法の勉強をしっかりやっておいて良かったと感じます。

Q
スタディングで全分野満遍なく勉強して総得点が208点(記述抜き166点)とのことですが、得点の内訳を教えてください。
A

基礎法学 1/2
憲法 3/5
行政法 17/19
民法 5/9
会社法 3/5
多肢選択 7/12
一般知識 9/14
記述式 42点
合計208点
※択一は1問4点、多肢選択は1問2点

満遍なく勉強したので、バランスよく得点できました。民法や多肢選択、一般知識でケアレスミスをして想定外の失点をしました。それでも相応の点数は取ることができました。本試験では普段問題無く解ける問題をウッカリ間違えたりするので、ギリギリ合格を狙うのではなく、多少ゆとりは持ちたいところです。

スタディングの行政書士講座は多くの方におすすめできると感じました

このページでは実際にスタディングを使った経験をもとに行政書士講座の特徴について解説してきました。

私個人としては良い教材だと感じたのでおすすめとして紹介させていただきました。

行政書士講座の評判や口コミなどは多数存在していますが、実際に利用してみるとそうしたものとは違うなと思う部分は多かったので、参考にしていただければ幸いです。

なお、他の教材・予備校は残念ながら一切使っておりませんので、比較してどうなのかということを解説することはできませんが、少なくとも私はスタディングを使って行政書士の試験に合格したという事実がありますので、それを基にご判断いただければと思います。

本記事が皆さんの行政書士試験突破の役に立てば幸いです。

■スタディングの運営会社情報

運営会社KIYOラーニング株式会社
証券コード7353 (グロース市場)
代表者代表取締役社長 綾部 貴淑
住所東京都千代田区永田町2丁目10番1号 永田町山王森ビル4階
HP(行政書士講座)スタディング行政書士講座
その他情報ISMS(ISO/IEC 27001:2013)

参考文献

スタディングの公式サイト以外で参考にした文献です。

一般財団法人行政書士試験研究センター

GoogleのKIYOラーニング口コミ

Twitter

日本行政書士連合会

また、別のサイトになりますが、スタディングの各評判について実際に利用した見地から分析した記事(スタディング行政書士講座の評判はどう?実際に使って合格した経験から解説!)も掲載しているので、そちらも合わせてご覧ください。

執筆者情報

行政書士 樋口智大

アロー行政書士事務所の代表行政書士。
ドローン飛行許可申請の代行や酒類販売業免許申請の代行、サポートを行っている他、自身で会社を設立し起業した経験を活かしたビジネス支援も行っています。
ご依頼などはお問い合わせよりご連絡ください。